部分痩身は「頑固な脂肪ポケット」だけを狙って輪郭を彫刻する治療。
・外科的:脂肪吸引(物理除去、即効・強力)
・非外科:冷却脂肪溶解 / 脂肪溶解注射(緩やか・複数回)
部位別に安全な層とアプローチが違う。
💡 ひとことで言うと
「頑固な二重あご」「浮き輪肉」「太もも外側」など、食事と運動でも落ちない局所の脂肪ポケットを、脂肪細胞の数を物理的に減らすのが部分痩身。
・外科(脂肪吸引):一回で強力に、ただしダウンタイム有
・非外科(冷却・脂溶注):緩やかに、複数回で自然な仕上がり
1つで「体重を大きく減らす」目的の治療ではない。「輪郭のデザイン」ツール。
📖 用語メモ
| 順位 | 治療 | 作用機序 | Asian注意点 |
|---|---|---|---|
| 外科1位 | 脂肪吸引(Liposuction) | カニューレ挿入・往復運動と陰圧で脂肪組織を物理除去 | 穿刺部PIH・肥厚性瘢痕リスク、目立たない位置からアプローチ |
| 非外科1位 | 冷却脂肪溶解(Cryolipolysis) | 脂肪細胞4℃冷却→アポトーシス→マクロファージ貪食→自然排出 | Asian skinで腫れ・赤み長引く可能性 |
| 非外科2位 | 脂肪溶解注射(デオキシコール酸等) | 脂肪細胞膜を化学的に破壊 | 強い腫れ・赤み1-2週間、丁寧な事前説明必要 |
| 部位 | アプローチの要点 |
|---|---|
| 顔面(顎下・頬) | 顔面神経下顎縁枝が極めて浅く走行 → 極細鈍針カニューレで浅層皮下脂肪のみ愛護的に吸引。神経損傷で笑顔が非対称に |
| 体幹(下腹部・大腿・二の腕) | 深層脂肪+浅層脂肪の2層構造 → 太いカニューレで深層中心に吸引、浅層は均一残存で凹凸予防 |
| 顎下(二重あご) | 脂溶注(デオキシコール酸)・冷却が主流、外科は脂肪吸引でシャープなライン形成 |
第一選択(教科書エビデンス)→ 院内で対応可か → 対応不可なら院内代替 or 他院紹介、の3層で正直に示す。
| 症状 / 病型 | 第一選択 | 院内可否 | 院内対応 or 代替/他院紹介 |
|---|---|---|---|
| 体幹の部分脂肪 | 脂肪吸引(外科)/冷却脂肪溶解(非外科)(Q&A本Q22, Baumann Ch22) | ✅ 脂肪吸引対応可 / 冷却は未搭載 | 脂肪吸引。非外科は脂肪溶解注射(FatX/カベリン)で代替、腫れ長引く点説明 |
| 顔の部分脂肪 | 極細鈍針の脂肪吸引/溶解(顔面神経下顎縁枝注意) | ✅ 対応可 | メーラー・ジョールファット除去/脂肪溶解注射/オンダプロ |
| 脂肪吸引 | 術後圧迫3日〜1週間、腫れ・内出血2-3週間、最終仕上がり3-6ヶ月 |
| 冷却脂肪溶解 | 1-2ヶ月かけて排出→細くなる。通常2-3回で目に見える効果 |
| 脂溶注 | 術後強い腫れ1-2週間、複数回(3-5回)で効果実感 |
非侵襲的部分痩身の代表例:冷却脂肪溶解(CoolSculpting/Zeltiq)による腹部の変化 — 治療前 → 1回治療12週後 → 2回治療12週後、および治療部位の設計
出典:『患者からの質問に自信を持って答える美容皮膚Q&A』Q22 図1