ニキビ痕クレーターは4タイプ:アイスピック / ローリング / ボックスカー / 萎縮性斑状。形状で治療が全く違う。1つのレーザーで全部消すことはできない。レディアンの主力サブシジョンはローリング型(皮下癒着)の絶対的治療。ヒアルロン酸充填併用で再癒着防止。
💡 ひとことで言うと
ニキビ痕は「肌の奥(真皮)が大ヤケドを負って、修復のときにできた凹み」。凹みの形で治療が完全に別物になる:
・アイスピック型(細く深い穴)→ TCA-CROSSで底から埋める
・ローリング型(丸くゆるい凹み)→ サブシジョンで皮下のゴム紐を切る
・ボックスカー型(四角い凹み)→ フラクショナルで表面をなだらかに
・萎縮性(浅く広い)→ ダーマペン等でコラーゲン増生
1つの治療で全部消すのは無理。組み合わせが基本。カウンセラーは「治療の使い分け」を理解して伝える。
📖 用語メモ
図1: ニキビ痕クレーターの深さと形状比較
出典:『美容皮膚Q&A』Q26 図1
| 適応 | 治療パターン |
|---|---|
| 皮下引き込みのみ、表面凸凹なし | サブシジョン単独 |
| 皮下引き込み + 表面凸凹あり(ほとんどの症例) | サブシジョン + ダーマペン/フラクショナル/TCA-CROSS の同日 or 段階的併用 (ゴールデンプロトコル) |
| 治療 | ターゲット層 | 得意な凹み | Asian skin 注意点 |
|---|---|---|---|
| サブシジョン | 皮下組織〜真皮深層の結合組織 | ローリング型 | 穿刺部PIH注意、遮光徹底 |
| フラクショナルレーザー | 表皮〜真皮中層 | ボックスカー型、毛穴 | アブレイティブ(CO2)はPIH必発 → ノンアブレイティブ(Er:Glass 1550nm)推奨 |
| ダーマペン | 表皮〜真皮浅層〜中層 | 浅いボックスカー、萎縮性 | 針深度をアジア人向けに調整 |
| TCA-CROSS | 表皮基底層〜真皮全層(点) | アイスピック型 | 周囲皮膚に漏れると重篤PIH、精密手技必要 |
| マイクロニードルRF | 真皮のみ | ボックスカー、毛穴 | 表皮を守るためPIHリスク低い |
| Punch excision | 表皮〜皮下全層 | 難治性アイスピック | 縫合創が赤く盛り上がりやすい |
第一選択(教科書エビデンス)→ 院内で対応可か → 対応不可なら院内代替 or 他院紹介、の3層で正直に示す。
| 症状 / 病型 | 第一選択 | 院内可否 | 院内対応 or 代替/他院紹介 |
|---|---|---|---|
| 深いローリング型 | サブシジョン(Q&A本Q26, Baumann Ch27) | ✅ 対応可 | サブシジョン。⭐イソトレチノイン内服中/終了後6ヶ月は絶対禁忌 |
| 浅い凹み・肌質 | フラクショナルCO2レーザー/針RF | △ CO2レーザー未搭載 / 針RFは可 | ポテンツァ/ダーマペン/トライフィルプロ(CO2注入・別物)で代替 |
| 赤み・色素沈着型 | 外用+ピーリング | ✅ 対応可 | ブラックピール/ジャルプロ+外用 |
図3: NAFLR 5回照射による瘢痕改善(男性頬部)
出典:『美容皮膚Q&A』Q26 図3
Figure 27-2: ダーマペン(1.5〜1.75mm)5回治療
出典:『Baumann's Cosmetic Dermatology』Chapter 27
Fig 26.3: MFRFによるアジア人クレーター治療
Fig 26.4: 真皮リモデリング組織像
出典:『Aesthetic Plastic Surgery of the East Asian Face』Chapter 26
| 回数 | 3〜5回以上(1回で完結しない) |
| 間隔 | 1〜2ヶ月(コラーゲン再生を待つ) |
| ダウンタイム | サブシジョン:穿刺部の内出血・軽度腫れ 1〜2週間 / フラクショナル:赤み・微細かさぶた 1週間前後 |
| 効果実感 | 3ヶ月〜半年(コラーゲン増生でボトムアップ) |
💡 イソトレチノイン内服中〜終了後6ヶ月の施術は「創傷の深さ」で線を引く(用語粒度の整理)
「イソトレ中は針はOK」と丸めないこと。創傷・削皮を伴うかで3段階に分ける:
・【絶対禁忌】創傷・削皮を伴う手技=サブシジョン/アブレーティブレーザー(CO2フラクショナル等)/ダーマブレージョン(創傷治癒障害・肥厚性瘢痕リスク)
・【条件付き可】非創傷・浅い施術=針RF(ポテンツァ/エリシス)・ハイドラ等(肌トラブルがなければ院内間隔表の基準で可)
・【休薬】ピーリング=1ヶ月休薬(院内間隔表準拠)
※「針RFがOK=サブシジョンもOK」ではない。サブシジョンは創傷性なので絶対禁忌。最終判断は医師。
| 時期 | OK | NG |
|---|---|---|
| 術直後 | 圧迫+冷却で出血・腫れ予防 | - |
| 術後6時間まで | - | 洗顔・スキンケア不可 |
| 術後6-24時間 | 洗顔OK、シャワーOK | メイク・湯船・飲酒・運動・運転NG |
| 術後24時間〜 | メイクOK、湯船OK | 激しい運動は数日避 |
| 術後2-3日 | - | 腫れピーク、冷却継続 |
| 術後1-2週間 | - | 内出血が青→黄色→自然消失 |
| 術後数週〜数ヶ月 | - | 硬結(正常サイン)が徐々に馴染む |
「内出血はほぼ必ず起こる正常な経過です。1〜2週間で紫→黄色へと変化しながら自然に消えていきます。腫れは2〜3日がピーク、1週間程度で徐々に軽減します。硬いしこりのような感覚が数週間残ることがありますが、これはコラーゲンが生成されているサインで、数週〜数ヶ月で自然に馴染みます」
予期せぬ強い赤み・腫れ・ひりつき・アレルギー反応が続く場合:
クリニック代表電話 050-8889-3863で相談案内。
※ 特定の夜間ホットライン・合併症専用窓口の設定なし。