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Q45 / 医師用リファレンス v2治療編・注射

ボツリヌストキシン注射とは、どんな治療ですか?

レディアンクリニック / 2026年7月20日

⚖️ 法的事実:ボツリヌストキシン注射は医師が行う医療行為(医師法第17条)。製剤選択・注射筋・単位数・希釈濃度の判断は医師が行う。

⚡ 要点

🔬 作用機序(詳細)

A型ボツリヌス毒素はシナプス前終末に取り込まれた後、軽鎖(light chain)が亜鉛依存性エンドペプチダーゼとして働き、SNAREタンパク質の一つであるSNAP-25を特異的に切断する。SNAP-25はアセチルコリン小胞と細胞膜の融合(exocytosis)に必須であるため、これが阻害されることで神経筋接合部からのアセチルコリン放出が止まり、可逆的な化学的脱神経が生じる。臨床効果は注射後2〜7日で発現し、1〜2週間でピークに達し、神経終末の発芽(sprouting)と新規シナプス形成により3〜4か月かけて徐々に消退する。動的シワ(表情筋の反復収縮による皺)に対しては筋活動そのものを抑制することで根本原因にアプローチする点が、皮膚側に作用するフィラーや光治療と機序的に異なる。

出典:『美容皮膚Q&A』Q45/Baumann's Cosmetic Dermatology(神経調節薬章)

🔎 院内3製剤の比較

製剤由来価格帯の位置づけ備考
ボツラックス韓国製比較的低価格帯詳細部位別料金は院内メニュー参照
コアトックス韓国製中間帯発現2〜5日・ピーク1〜2週間・持続目安4〜5か月(資料記載)
アラガン社製(ボトックス)米国製・オリジナル製剤高価格帯最も歴史・エビデンス蓄積が長い製剤

3製剤とも作用機序(SNAP-25切断によるアセチルコリン放出阻害)は共通だが、力価表示(単位の定義)が製剤間で完全に互換ではない点は教科書的に知られる注意点。院内で製剤を切り替える場合、単位数の単純換算は避け、実績・添付文書に基づいて用量設計する。

🔎 通常量 vs マイクロボトックス(作用点の違い)

タイプ注射深度・濃度主眼エビデンスの位置づけ
通常量筋腹への十分量注射筋活動の明確な抑制(動的シワ・咬筋肥大)教科書的に確立(第一選択レベル)
マイクロボトックス/スキンボトックス真皮浅層・広範囲・低濃度・多点注射皮脂腺・汗腺への直接作用、軽度の筋弛緩による毛穴の見え方改善症状(毛穴・皮脂・肌質)への直接効果は教科書上のエビデンスが限定的な補助療法という位置づけ

エビデンス層の分離:動的シワ・咬筋肥大へのボツリヌストキシンは教科書的に確立した治療だが、マイクロボトックスの「毛穴・皮脂・肌質改善」効果は臨床報告レベルであり、過大な効果標榜を避ける必要がある。

🏥 レディアン院内対応(第一選択→院内可否→代替/紹介)

相談第一選択(出典付き)院内可否院内対応 or 代替・紹介
眉間・額・目尻の動的シワボツリヌストキシン注射(原典Q17・Q19・Q45)✅ 対応可ボトックス(部位別5,000円〜、税込5,500円〜)。3製剤から用量設計
咬筋肥大(エラ)咬筋への複数点注射✅ 対応可エラボトックス(両側15,000円〜、税込16,500円〜)。効果発現まで数週間、左右差の評価要
毛穴・皮脂・肌質症状直接治療エビデンスは限定的△ 補助的に対応可マイクロボトックス/スキンボトックス。過度な効果標榜を避ける
妊娠中・授乳中安全性データ不十分で禁忌❌ 実施しない出産・授乳終了後に再評価
出典:処方メニュー(09_ボトックス・スキンボトックス)

🚨 禁忌・要注意(臨床)

要注意

📚 出典

『美容皮膚Q&A』Q45・Q17/Q19/Baumann's Cosmetic Dermatology 神経調節薬章/院内処方メニュー(09)

📖 関連Q

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