皮膚の老化は大きく2つに分けて考えられる。内因性老化(自然老化)は加齢そのものによる緩やかな変化で、皮膚が薄くなる・小じわが増える程度が中心。一方光老化(外因性老化)は紫外線の慢性的な蓄積ダメージによる変化で、深いシワ・シミ(日光黒子)・たるみ・毛細血管拡張・肌のざらつきなど、実年齢以上に見える変化の多くを占めるとされる。教科書では、顔の老化変化の中で光老化が占める割合はかなり大きいと紹介されることが多いが、研究により数値には幅があるため、具体的なパーセンテージの断定は避ける。
| UVA(315〜400nm) | UVB(280〜315nm) | |
|---|---|---|
| 届く深さ | 真皮まで届く | 主に表皮まで |
| 主な影響 | コラーゲン・エラスチンの変性 → シワ・たるみ | メラニン産生・炎症 → 日焼け・シミ |
| 季節・天候 | 季節・天候による量の差が比較的小さく、曇りの日や窓ガラス越しでも届く | 夏季・日中にピークが出やすい |
💡 「防ぐ」と「治す」は別の話
・これから先の進行を防ぐ → 遮光(日焼け止め・日傘・帽子・サングラスなど)が土台。Q56で具体的な使い方を扱う
・すでに出てしまった変化にアプローチする → シミにはレーザー・IPL、シワ・たるみにはボトックス・ヒアルロン酸・HIFU・糸など、症状に応じた院内メニューがある
この2つはセットで考える。遮光をしないまま治療だけを続けても、同じ変化が繰り返し起こりやすいとされる
| 光老化による症状 | 関連Q(治療の詳細) |
|---|---|
| シミ(日光黒子・雀卵斑) | Q3 日光黒子 / Q37 ピコ秒レーザー / Q41 IPL |
| シワ(表情ジワ・静的なシワ) | Q16〜Q19 シワ系Q |
| たるみ | Q20 たるみ |
| くすみ・毛穴・肌質のざらつき | Q46 ケミカルピーリング / Q7 くすみ・くま |
| すべての土台 | Q56 サンスクリーン剤の使い方(遮光の実践) |
院内メニューは光老化した肌への「修復」アプローチという位置づけで説明する。遮光の指導とセットにすることで再発予防につながる。
・「シミやシワは加齢だけでなく、これまでの日焼けの積み重ねが大きく関わっているとされています」
・「今からでも紫外線対策を始める意味はあります。これ以上進むのを抑える土台になるとされています」
・「今あるシミ・シワには治療でアプローチできますが、紫外線対策をしないと同じことの繰り返しになりやすいので、セットでお考えいただくのがおすすめです」
| 若い頃の日焼けは取り返しがつきませんか? | 完全に元に戻るわけではありませんが、対策を始めることでこれ以上の進行を抑えられるとされています |
| 曇りの日は対策しなくていいですか? | UVA(シワ・たるみに関わる紫外線)は雲や窓ガラスを通過するため、曇りの日や室内でも一定の対策が推奨されることがあります |
| 治療すれば光老化のシミ・シワは治りますか? | 症状に応じた治療でアプローチはできますが、紫外線対策が前提です。個別の適応は医師の診察で確認します |
Q56 サンスクリーン剤の使い方 / Q1 シミの種類 / Q3 日光黒子 / Q16 シワの種類 / Q20 たるみ / Q37 ピコ秒レーザー / Q41 IPL