アザ治療は「色(原因)を見極めて、それに合ったレーザーを選ぶ」のが原則。赤 → 色素レーザー(Vビーム)、青・茶 → Qスイッチ/ピコ秒、黒 → 外科的切除。2歳前後までに初期治療を始めるのがベスト。
💡 ひとことで言うと
アザ治療の基本ルールは「選択的光熱融解」。
「赤いターゲット(ヘモグロビン)だけに熱を集中させる」「茶色いターゲット(メラニン)だけを狙い撃つ」というように、色に合わせて波長を選ぶと、周りの正常な皮膚を傷つけずにアザだけを壊せる。
「何でも消せる万能レーザー」は存在しない。「色を見て機器を選ぶ」が全て。
📖 用語メモ
| 色 | 原因 | 第一選択 | 該当疾患 |
|---|---|---|---|
| 🔴 赤 | 血管の拡張・増殖 | 色素レーザー(Vビーム) | 苺状血管腫(Q11)・単純性血管腫(Q12) |
| 🔵 青 | 真皮メラノサイト | Qスイッチ/ピコ秒レーザー | 太田母斑(Q13)・ADM(Q14)・蒙古斑 |
| 🟤 茶 | 表皮メラニン | Qスイッチルビー(694nm) | 扁平母斑(Q15)・ベッカー母斑 |
| ⚫ 黒 | 母斑細胞 | 外科的切除 / CO2 | 色素性母斑(ほくろ)(Q31) |
図1: 頚部の単純性血管腫(A: 治療前、B: 色素レーザー1回照射3ヶ月後)
出典:『美容皮膚Q&A』Q10 図1
図2: 苺状血管腫のVビーム照射 + プロプラノロール内服9ヶ月後の劇的縮小
出典:『美容皮膚Q&A』Q10 図2
図3: 乳児期太田母斑のQスイッチルビー1回照射1年後の完全消退
出典:『美容皮膚Q&A』Q10 図3
図4: 足首の異所性蒙古斑のQスイッチ4回照射3ヶ月後の色素消失
出典:『美容皮膚Q&A』Q10 図4
本章はアザ治療の概論。アザ種類別の第一選択・院内可否・院内代替/他院紹介は、各論Q(Q11〜Q15)の「🏥 レディアン院内対応マップ(3層フロー)」を参照する。
全体像:血管系のアザ(Q11 苺状血管腫・Q12 単純性血管腫)は院内に血管レーザー(PDL)が未搭載のため院内対応は困難で、保険診療・血管レーザー搭載施設への紹介が選択肢。色素系のアザ(Q13 太田母斑・Q14 ADM・Q15 扁平母斑)はピコ秒レーザー(ピコスポット)で対応可(扁平母斑は再発が多く難治で試行的)。
| 回数 | 3〜10回以上(アザの種類・深さで変動) |
| 間隔 | 3ヶ月以上(色素排出を待つ)、保険では3ヶ月ルール |
| ダウンタイム | 1〜2週間:発赤・水疱・かさぶた・紫斑 |
| 効果実感 | メラニン系は2〜3ヶ月で色素排出、白化を実感 |