医療脱毛は大きく3種類:
①レーザー脱毛(ショット式/蓄熱式/吸引式)=現在の主流
②光(IPL)脱毛=医療機関の導入は少ない
③絶縁針脱毛=硬毛化した毛や白髪にも対応できる
レディアンは2026年8月上旬から医療脱毛(ジェントルマックスプロプラス=755nmアレキサンドライト+1064nm Nd:YAG・ショット式・別冷却器)を導入予定。(当院のM22はIPLフォトフェイシャルの美肌機で、脱毛を目的とした機器ではありません。⭐開始時期・運用はドクター最終確認)
💡 ひとことで言うと
医療脱毛は「毛の黒い色(メラニン)を目印に、熱で毛の工場(毛包・毛乳頭・バルジ)を壊す」しくみ。
・ショット式=1発ずつ強く。減毛が確実だが、やや痛い
・蓄熱式=弱い光を連続で。痛み少なく産毛・色黒肌にも。減毛実感はややマイルド
・絶縁針=1本ずつ。白髪・硬毛化にも対応できるが最も痛い
院内に脱毛専用機がないため、当院で完結できない治療である点を正直にお伝えします。
📖 用語メモ
医療脱毛には、レーザー脱毛・光(IPL)脱毛・絶縁針脱毛があります。国内で最も多く導入されているのはショット式(単発式)レーザー脱毛器で、近年は蓄熱式が増加傾向です。光脱毛器の医療機関への導入は少なく、医療脱毛のほとんどはレーザーで行われています。
わが国の医療脱毛は小林式絶縁針脱毛器に始まり、1997年のアレキサンドライトレーザー脱毛器の登場で全盛期を迎え、その後さまざまなレーザー脱毛器が開発されました。レーザーで濃くなった(硬毛化した)毛や白髪には、絶縁針脱毛器を用います。
照射原理と機種特性
・選択的光熱融解:毛幹・毛包のメラニンを発色団として熱変換し、毛包・毛乳頭・バルジ領域(毛包幹細胞)を選択的に破壊する。ショット式・蓄熱式ともに標的はメラニンで、原理的にはいずれもメラニン反応式(本項では熱破壊式ではなく「ショット式」と表記)。
・ショット式:単発高フルエンス照射。減毛の確実性・安定性に実績、施術者間差が小さい。全身脱毛需要増に伴い、スポット径拡大と高Hz化(繰り返し照射速度の高速化)が進む。
・蓄熱式:低フルエンスで5〜10Hz・断続照射し毛包周囲に蓄熱、緩徐に温度上昇させ毛包・バルジ・毛の調節因子を変性。過剰温度上昇が少なく疼痛が軽度。毛色・毛深度・毛周期の影響を受けにくく、産毛・金髪・濃いスキンタイプにも比較的安全。反面、部位ごとのエンドポイント判定に施術者依存性、ジェル拭き取り工程あり。
・吸引式:皮膚伸展で毛根を浅層化+皮下血流減少で肌色(ヘモグロビン)の影響を低減。広照射野が利点、曲面・狭部位に不向き。
・医療IPL:長期減毛率はレーザーとほぼ同等。エステ光脱毛より優るが、差別化上のアドバンテージは限定的。
・絶縁針脱毛:小林式は針先端の一部のみ通電し毛根・毛乳頭を破壊、表皮浅層は非損傷。エステのブレンド脱毛(非絶縁針)は皮膚損傷・疼痛が大。硬毛化毛・白髪(メラニン非依存)にも対応できる究極的モダリティだが、施術者育成に長期を要する。
| 方式 | しくみ | 長所 | 短所 |
|---|---|---|---|
| ショット式 | 単発照射でメラニンを媒介に毛包・毛乳頭・バルジを熱破壊 | 照射後早期から脱毛実感、減毛の確実性・安定性に実績。操作が簡便で施術者差が出にくい | やや痛みが強い |
| 蓄熱式 | 低フルエンスで1秒5〜10発(5〜10Hz)断続照射し、毛包周囲に蓄熱 | 疼痛が少ない。毛色・毛根の深さ・毛周期の影響を受けにくく、産毛・金髪・色黒肌にも比較的安全 | エンドポイントの見きわめが必要で施術者差が出うる。ジェル拭き取りの手間。減毛実感はややマイルド |
| 吸引式 | 皮膚を伸展して毛根を表層に近づけ効率照射。吸引で血流減り肌色の影響を抑える | 照射野が大きい | 細かい部位・曲面など吸引できない部分には使えない |
| IPL(医療) | 幅広い波長の光 | 長期減毛率はレーザーとほぼ差なし。エステ光脱毛より減毛効果は良い | 差別化ではアドバンテージに欠ける。医療機関の導入は少ない |
| 絶縁針 | 針先端の一部のみ通電し毛根・毛乳頭のみ破壊(皮膚の浅い部分は損傷しない) | 硬毛化した毛・白髪にも対応できる究極的な脱毛 | 痛みが最も強い。施術者の訓練に長期間を要する |
まとめると、原典は「ショット式=減毛確実だがやや痛い/蓄熱式=痛み少ないがやや減毛実感が劣る/絶縁針=あらゆる毛に対応できるが最も痛い」と整理し、年齢・性別・希望部位を考慮して適切な方法を医師が提供する、としています。
ジェントルマックスプロプラスは755nmと1064nmを1台に搭載したデュアル波長機。選択の軸は①メラニン吸収特性 ②深達性 ③肌色(Fitzpatrick)。
| 項目 | 755nm アレキサンドライト | 1064nm Nd:YAG |
|---|---|---|
| メラニン吸収 | 高い(毛への熱効率が良い) | 低い(表皮メラニンを避けやすい) |
| 深達性 | 浅〜中(表在の毛包に有利) | 深い(深部・太い毛包に到達) |
| 適した肌色 | Fitzpatrick I〜III(色白〜標準) | Fitzpatrick IV〜VI(色黒)・日焼け肌 |
| 適した毛 | 細〜中等度の黒毛・産毛にも比較的反応 | 硬毛・太い毛(ひげ・VIO・男性体毛) |
| 痛み・出力 | 相対的に低出力で有効 | 吸収が低い分高フルエンス・高痛 |
| 主なリスク | 色黒・日焼け肌で表皮熱傷・PIH | 深部到達ゆえの疼痛・稀に瘢痕(過剰出力時) |
選択の原則:メラニンという発色団と毛包深度に対する選択的光熱融解(selective photothermolysis)の考え方で、色白×表在黒毛は755nm、色黒/日焼け×深部硬毛は1064nmを基本とし、部位・肌質でブレンドする。表皮保護のため冷却が必須で、院内はDCD(冷却ガス)ではなく別冷却器(接触/空冷)を併用する運用。パルス幅は毛径に応じた熱緩和時間(thermal relaxation time)を意識して設定する。
| 相談 / 毛のタイプ | 第一選択(出典付き) | 院内可否 | 院内対応 or 代替・紹介 |
|---|---|---|---|
| 一般的な医療脱毛(黒い毛) | レーザー脱毛 ショット式 / 蓄熱式 原典Q28 |
✅ 2026年8月上旬開始予定 | ジェントルマックスプロプラス(755nmアレキサンドライト+1064nm Nd:YAGのデュアル波長・ショット式)。冷却は別冷却器を使用(DCD冷却ガス不使用) ⭐開始時期・運用はドクター/院最終確認 |
| 色黒肌・深い毛 | 1064nm Nd:YAG / 蓄熱式 原典Q28 |
△ 1064nmで対応可(院内機はショット式) | 1064nm Nd:YAGはメラニン吸収が低く色黒肌でも比較的安全。純粋な蓄熱式希望は該当施設へ ⭐色黒肌の適応範囲はドクター判断 |
| 産毛・金髪 | 蓄熱式レーザー 原典Q28 |
△ 硬毛化リスクを説明 | 産毛はレーザーで硬毛化しうる。可否・リスクは医師が説明のうえ判断 ⭐産毛への適応はドクター確認 |
| 硬毛化した毛・白髪 | 絶縁針脱毛 原典Q28 |
✗ 院内未対応 | 絶縁針に対応する医療脱毛施設へ |
| 顔の産毛(美肌ついでの相談) | —(恒久脱毛はレーザーの領域) | △ M22は美肌治療機(脱毛は主目的でない) | 恒久脱毛が目的ならジェントルマックス(医療脱毛)を案内。M22(IPL)は美肌機で脱毛効果を目的化・保証しない |
💡 現場の伝え方(正直に)
「当院は2026年8月上旬から医療脱毛(ジェントルマックスプロプラス)を始めます。黒い毛の医療脱毛に対応でき、色黒肌の方にも比較的安全な波長(1064nm)を備えています。ただし産毛は硬毛化のリスクがあるため、可否は医師がご説明します。当院のフォトフェイシャル(M22)は美肌のための機械で、脱毛を目的にしたものではありません。」
| 効果の出方 | ショット式は照射後早期から脱毛実感が得られやすい(原典) |
| 回数・間隔 | 毛周期の関係で複数回・期間をあけて行うのが一般的。具体的な回数・間隔は部位や施設で異なる 原典に具体回数の記載なし・要施設確認 |