IPL(Intense Pulsed Light)は、レーザーのような単一波長ではなく幅広い波長を含む光を照射します。フィルタで波長帯を選ぶことで、メラニン(シミ・そばかす)とヘモグロビン(赤み・毛細血管)の複数の発色団に同時に穏やかに作用します。1回のインパクトはレーザーより弱い分、ダウンタイムが少なく、複数回かけて徐々に整えるのが基本です。
💡 ステラM22 フィルタの選び方(波長=1軸で理解)
短波長=表在の色素・色白肌/長波長=深部・血管・毛・濃い肌の安全側、と覚える。
・515/560nm=表在のシミ・そばかす・くすみ(560nmがフォトフェイシャルの標準)
・590/615nm=色素と赤みが混在する複合症状
・640/695nm=深部の血管・脱毛・濃い肌(表皮メラニンを避ける)
・Acneフィルタ(400-600nm+800-1200nm)=活動性ニキビ(アクネ菌の殺菌+皮脂腺)
・Vascularフィルタ(530-650nm+900-1200nm)=赤み・毛細血管拡張・酒さ
※肝斑はIPLで悪化しうるため第一選択にしない(低フルエンスで慎重に、または肌育・トーニング側で対応)。濃い肌は長波長・低出力・冷却・テスト照射が原則。どのフィルタ・出力にするかは医師が肌質(Fitzpatrick)と目的で判断します。
| IPL(面・穏やか) | レーザー(点・強力) | |
|---|---|---|
| 得意 | 薄いシミ・そばかす・くすみ・赤み・毛穴をまとめて | 濃い単発のシミ・ADM・タトゥーを狙い撃ち |
| ダウンタイム | 少ない(軽い赤み程度) | かさぶた等が出ることがある |
| 回数 | 複数回で徐々に | 1回で反応することも |
💡 薄いシミ:IPL / ピコトーニング / ルビー どれ?
・点在する薄いシミ・そばかす・小斑型 → IPLが基本。面で広く拾えてダウンタイムが少ない
・ピコトーニングは"薄いシミを消す"より"全体のトーンを均す"用途(肝斑・びまん性のくすみ向き)。輪郭のある薄いシミにはIPLの方が向くことが多い
・ルビーは薄いシミにはオーバースペック。メラニン吸収が高く濃い単発シミには強力だが、淡い多発に当てるとPIH(照射後の色素沈着)が出やすい。淡いシミは面で穏やかなIPLが無難
→ 「点在=IPL/全体のくすみ・肝斑=トーニング/濃い単発=ルビー・スポット」。見極めは医師が診察して判断します⭐機種選択はドクター判断
| 相談 | 第一選択(出典付き) | 院内可否 | 院内対応 or 代替・紹介 |
|---|---|---|---|
| 薄いシミ(小斑型)・そばかす | IPL 原典Q4・Q41 |
✅ 対応可 | フォトフェイシャル ステラM22(12,100円〜)。濃い部位はピコスポット併用 |
| 濃い単発のシミ | Qスイッチ/ピコ秒レーザー 原典Q3・Q37 |
△ ピコが適する | IPLよりピコスポットが向く。医師が診て使い分け |
| 肝斑 | 外用HQ+トラネキサム酸内服+遮光が土台 原典Q5・Q48/49 |
❌ IPLは避ける | IPL・強い刺激は肝斑を悪化させうる。まず外用・内服・遮光の土台治療 |
| 赤ら顔(全顔マイルド) | マイルドな赤みはIPL、強い毛細血管拡張はPDL 原典Q23・Q38 |
△ M22 Vascula対応/PDLは未搭載 | 全顔のマイルドな赤みはステラM22(Vasculaフィルタ)。はっきりした毛細血管拡張・深部はPDL未搭載→他院紹介 |
・「そばかすや薄いシミ、くすみをまとめて明るくしたい方には、フォトフェイシャル(IPL)が向くことが多いです。どの治療が合うかは医師が診察して判断します」
・「肝斑がある場合、IPLはかえって悪化させることがあるとされています。まず塗り薬・飲み薬・日焼け対策が土台になります」
・「はっきりした赤い血管が気になる場合、当院にない機械(PDL)が向くことがあり、その場合は専門の施設をご案内します」
| レーザーとどう違う? | IPLは幅広い波長を面で穏やかに、レーザーは単一波長を点で強力に当てます。悩みに応じて医師が選びます |
| 何回必要? | 薄いシミ・くすみは複数回で徐々に。回数は医師が診て説明します具体回数は個別・要ドクター確認 |
| ダウンタイムは? | 軽い赤みやシミが一時的に濃く見える(浮いてかさつく)ことがありますが、比較的軽いのが一般的です |
Q35 レーザーとは / Q37 ピコ秒レーザー / Q4 雀卵斑 / Q5 肝斑 / Q23 赤ら顔