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Q44 / カウンセラー教材 v2治療編・注射

ヒアルロン酸注入とは、どんな治療ですか?

レディアンクリニック / 2026年7月20日

⚖️ 法的事実:ヒアルロン酸の注入は医師が行う医療行為(医師法第17条)。部位・製剤・注入量の判断は医師が行います。本教材は一般情報です。

⚡ 30秒早見

🗣️ よくある相談(患者さんの言葉で)

🔬 基礎知識(しくみ)

ヒアルロン酸(HA)は皮膚・関節液などに天然に存在する多糖で、自重の何倍もの水分を保持する性質があります。注入用製剤は化学的に架橋(かきょう。分子同士を結びつけて分解されにくくする加工)することで体内での分解速度を遅らせ、半年〜2年程度効果を持続させます。架橋の強さ・粒子の硬さ(G′=弾性率)によって「深い層でボリュームを支える製剤」「表層で自然になじむ製剤」など製剤ごとに得意な使い方が分かれます。時間の経過とともに体内の酵素でゆっくり分解・吸収され、消失します。

出典:『美容皮膚Q&A』Q44/Baumann's Cosmetic Dermatology(フィラー章)

🔎 使い分け(層・部位のイメージ)

層のイメージ狙い代表的な部位
深い層(骨膜上・土台)硬めの製剤で骨格を支える頬・こめかみ・顎・鼻根
中間層(溝埋め)適度な硬さで溝にコシを出すほうれい線・ゴルゴ線
繊細な部位柔らかい(低G')製剤を選ぶ ※製剤が柔らかいだけで表皮に入れるわけではない唇(粘膜下)・涙袋/目の下(深部・骨膜上)・浅いシワ

院内のジュビダームビスタはこの層別の考え方に沿った複数の硬さの製剤を含むアラガン社のラインナップで、深い層向け(ボリューマ相当)・中間層向け(ボリフト相当)・表層向け(ボルベラ相当)という区分けが教科書的にはあります。アラガン公式の深さ別使い分けに準拠(ボリューマ=頬・こめかみ・顎の深部ボリューム/ボリフト=ほうれい線・中顔面/ボルベラ=唇・涙袋・浅いシワ)ニューラミスは韓国製で国内未承認ながら比較的手頃な価格帯の選択肢です。

📖 教科書が言う「なぜ部位で製剤が変わるか」(一次資料の裏づけ)

G'(弾性率=硬さ)は製剤選択で最も重要とされる。硬い(高G')=深部で支持・輪郭(ほうれい線・マリオネット・鼻・鼻先=骨膜上)、柔らかい(低G')=唇・涙袋など繊細部向けの製剤(=製剤が柔らかいだけで、"表皮に浅く"入れるわけではない)。「真皮直下の補充は細かいシワには有効だが輪郭は変えられない。輪郭を変えるには硬いゲルを骨膜上など深部に入れる」(Baumann's/Plastic Surgery/East Asian Face)
東アジア人のほうれい線は"上顎骨の後退"が原因のことが多く、上顎骨の骨膜すぐ上にフィラーを入れるのが教科書的(アジア人特有)。単に線を埋めるのでなく骨格の土台から。
・涙袋は骨・骨膜上の深部に柔らかい製剤を(表情で見えない/触れないため)。出典:Aesthetic Plastic Surgery of the East Asian Face/Plastic Surgery Aesthetic/Baumann's Cosmetic Dermatology

💡 ジュビダームビスタとニューラミス、どっち?

ジュビダームビスタ(アラガン社製):厚生労働省の製造販売承認あり。水分を吸収しにくく経時的な仕上がりの自然さに定評。1ccあたり50,000円(税込55,000円)、麻酔別途
ニューラミス(韓国製):国内未承認(海外承認)。持続期間の目安は同程度で、比較的お手頃。1ccあたり30,000円(税込33,000円)、麻酔別途
どちらを選ぶかは予算・部位・仕上がりの希望によって変わります。最終的な製剤選択は医師が診察して判断します。1cc内で2か所に分けて施術する場合はデザイン料が別途20,000円(税込22,000円)かかります。

🏥 レディアン院内対応(第一選択→院内可否→代替/紹介)

相談第一選択(出典付き)院内可否院内対応 or 代替・紹介
ほうれい線・溝埋め 骨膜上ボーラス+溝リニアのヒアルロン酸注入
原典Q17・Q18・Q44
対応可 ジュビダームビスタ/ニューラミス(1ccあたり50,000円/30,000円、税込55,000円/33,000円)。麻酔別途
頬・こめかみ等の土台作り 骨膜上への硬めの製剤注入で構造を支える
原典Q17・Q20・Q44
対応可 ジュビダームビスタ(深い層向け)。痩せ型のたるみはHIFU(ウルトラセルZi)と併用検討
目周り・涙袋・唇 表層向け柔らかい製剤を少量ずつ
原典Q19・Q44
対応可 表層向け製剤。皮膚が薄い部位は青みが透ける(チンダル現象)リスクを要説明
妊娠中・授乳中 安全性データ不十分で見合わせが原則
教科書上の一般原則
実施しない 出産・授乳終了後に医師と再相談
出典:処方メニュー(03・42_ヒアルロン酸注入)

💡 効果を戻したい・入れすぎたと感じたら

ヒアルロン酸はヒアルロニダーゼという酵素で溶かして戻すことができるのが、他のボリューム治療にはない特徴です(教科書的な一般知識)。「思っていた仕上がりと違う」「血流が悪くなっている疑いがある」といった場合の対応として知られています。院内にヒアルロニダーゼを常備(万一の血流トラブル時に溶かして対応可能)

💬 トーク例(そのまま使えるOK表現)

・「ヒアルロン酸には、土台を支えるための硬めのタイプと、涙袋や唇など繊細な部位に使う柔らかいタイプがあります。どこにどのタイプを使うかは医師が診察して判断します」
・「ジュビダームビスタは国内で承認されている製剤で、ニューラミスは価格を抑えたい方向けの選択肢です。予算やご希望に応じてご案内します」
・「注入した部位に強い痛みや腫れ、皮膚の色が急に変わるようなことがあれば、すぐにクリニックにご連絡ください

🚨 要注意・禁忌

要注意

❓ よくある質問

どのくらい持ちますか?部位・製剤・体質で異なりますが、目安として半年〜2年程度とされます。具体的な持続期間は個別・要ドクター確認
痛みはありますか?麻酔(別途)を併用できます。針の刺入時にチクッとした痛みを感じる方が多いです
ダウンタイムは?内出血・軽い腫れが数日〜1週間程度出ることがあります。程度は個人差があります

📚 出典

『美容皮膚Q&A』Q44・Q17/Q18/Q19/Q20/Baumann's Cosmetic Dermatology フィラー章/院内処方メニュー(03・42)

📖 関連Q

Q17 シワ治療 / Q18 ほうれい線 / Q19 目尻シワ / Q20 たるみ / Q45 ボツリヌストキシン注射