化粧品は薬機法上「人体に対する作用が緩和なもの」と定義され、厚労省への事前届出のみで販売可能。効能効果は「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」等の予防表現に限定される。医薬部外品は個別の有効成分ごとに承認を要し、化粧品よりやや踏み込んだ「美白」表現が可能だが、これも予防領域にとどまる。医薬品のみが「治療」を標榜でき、処方箋または医師の管理下での使用が前提となる。
代表的な美白有効成分と作用点:
| 成分 | 主な作用機序 | 分類 |
|---|---|---|
| ハイドロキノン | チロシナーゼ競合阻害によるメラニン新生抑制 | 医薬品(院内処方5%) |
| トレチノイン(レチノイン酸) | 表皮ターンオーバー亢進によるメラニン排出促進 | 医薬品(院内処方0.05〜0.1%) |
| ビタミンC誘導体 | チロシナーゼ活性抑制・抗酸化 | 化粧品〜医薬部外品 |
| トラネキサム酸 | プラスミン阻害による炎症性メラニン産生抑制 | 化粧品〜医薬部外品(内服は医薬品) |
| アルブチン・コウジ酸 | チロシナーゼ阻害 | 医薬部外品 |
| ナイアシンアミド | メラノソームの角化細胞への輸送抑制 | 化粧品〜医薬部外品 |
PLUS RESTORE(プラスリストア/ジェイメック)はビタミンC誘導体・トラネキサム酸・フラーレン配合、無香料・低刺激設計のドクターズコスメで、レーザー・光治療前後のバリア保護・整肌ケアを主目的とする補助的外用ラインである。色素病変そのものへの治療効果を担う薬剤ではなく、治療(HQ5%・トレチノイン処方、内服、レーザー)とホームケアの間を橋渡しする位置づけ。院内資料には同カテゴリで「ベーシックケアAZ」(アゼライン酸配合クリア ローション・乳液・AZAクリアクリーム等)も含まれ、ニキビ肌・酒さ/赤ら顔・くすみ肌にも適応が広い。出典:処方メニュー(46_ドクターズコスメ)
教科書層として、肝斑治療の土台は外用HQ+トラネキサム酸内服+徹底遮光であり(原典Q5・Q48・Q49)、美白化粧品は治療の主軸にはなり得ない。臨床実感の層としては、化粧品によるバリア機能維持・保湿が、処方薬による刺激感(HQ・トレチノインの皮膚刺激性)の緩和に資する場合があるとされる。両層を分離して説明し、「化粧品だけで治療が完結する」という誤解を生まない案内が必要。
| 相談 | 第一選択(出典付き) | 院内可否 | 院内対応 or 代替・紹介 |
|---|---|---|---|
| 日常の美白・予防ケア | 紫外線対策+予防的化粧品ケア(原典Q50・Q55・Q56) | ✅ 対応可 | PLUS RESTORE。日焼け止め併用必須 |
| 施術前後ケア | 低刺激な保湿・整肌(原典Q37・Q41・Q50) | ✅ 対応可 | PLUS RESTORE。無香料・低刺激設計 |
| 色素病変の積極的治療 | 外用処方薬+内服+遮光、必要時レーザー(原典Q5・Q48・Q49) | ✅ 対応可(医師管理下) | HQ5%/トレチノイン0.05〜0.1%+スキンマリア/トラネキサム酸3点セット |
Q48 シミ外用薬 / Q49 シミ内服薬 / Q5 肝斑 / Q55 光老化 / Q56 サンスクリーン剤