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Q39 / 医師用リファレンス v2治療編・レーザー

フラクショナルレーザーとは、どんな治療ですか?

レディアンクリニック / 2026年7月20日

⚖️ 法的事実:レーザー照射は医師の管理下で行う医療行為(医師法第17条)。適応・機種・出力設定・アブレイティブ/ノンアブレイティブの選択は医師が行う。

⚡ 要点

🔬 作用機序(詳細)

フラクショナルフォトサーモリシスは、皮膚全面ではなく微小な柱状領域(MTZ)に限局してエネルギーを付与する概念(Manstein et al. 2004)。アブレイティブ型はMTZ内の組織を蒸散させ、周囲に熱変性層(残存熱損傷層)を形成しつつ表皮再生と真皮コラーゲン産生を誘導する。ノンアブレイティブ型は角層・表皮を破壊せずMTZ内に熱変性巣のみを作り、創傷治癒カスケードを介して緩徐にコラーゲンリモデリングを進める。アブレイティブはダウンタイム・有効性とも大きく、ノンアブレイティブはマイルドで低侵襲、という trade-off がある。

出典:『美容皮膚Q&A』Q39/Baumann's Cosmetic Dermatology(レーザー章)

🔎 アブレイティブ vs ノンアブレイティブ(医師用比較)

アブレイティブ(CO2/Er:YAG)ノンアブレイティブ(Er:Glass等)
組織への作用MTZ内を蒸散(組織欠損を形成)蒸散なし・熱変性のみ
有効性強い(瘢痕・深いしわに有利)マイルド・複数回を要する
ダウンタイム数日〜1週間程度の発赤・浸出・かさぶた数時間〜1日程度の紅斑
Asian skinでのPIHリスク相対的に高い相対的に低い
院内未搭載未搭載

Fitzpatrick III〜IV中心の日本人では、アブレイティブ型フラクショナルはPIHが必発に近いとする報告もあり、ノンアブレイティブが選ばれやすい傾向がある(Q26参照)。ただし瘢痕の深さ・型によってはアブレイティブの適応が上回る場合もあり、最終判断は医師が症例ごとに行う。

🔎 フラクショナル系治療の使い分け(医師用)

方式エネルギー主な適応院内
フラクショナルレーザー(アブレイティブ/ノンアブレイティブ)ボックスカー型瘢痕・毛穴・小じわ・肌質全般❌ 実機なし
ピコフラクショナルピコ秒レーザー(LIOB=光誘起光学的破壊)肌質・毛穴・瘢痕・小じわ(低侵襲)⭐ 提供可否は要確認(Q37参照
針RF(マイクロニードルRF)マイクロ針+高周波(真皮選択的加熱)毛穴・ニキビ跡・肝斑・赤み・ハリ✅ ポテンツァ/エリシスセンス搭載
マイクロニードリング(RFなし)マイクロ針のみ(機械的創傷治癒)ニキビ跡・シワ・たるみ✅ ダーマペン4搭載

針RFは表皮をほぼ介さず真皮へ選択的に熱エネルギーを送るため、フラクショナルレーザーよりも表皮ダメージ・PIHリスクを抑えやすいという臨床上の位置づけがある(臨床実感の層。教科書上のエビデンス等級はレーザーが上位)。院内ではこの特性を踏まえ、フラクショナルレーザー非搭載を針RFで補う運用としている。

🏥 レディアン院内対応(第一選択→院内可否→代替/紹介)

相談第一選択(出典付き)院内可否院内対応 or 代替・紹介
ニキビ痕(浅い凹み・ボックスカー型)・毛穴・肌質フラクショナルレーザー(原典Q26・Q39)❌ 未搭載針RF(ポテンツァ/エリシスセンス)またはダーマペン4
ニキビ痕(深いローリング型)サブシジョン(原典Q26)✅ 対応可サブシジョン。⭐イソトレチノイン内服中/終了後6ヶ月は絶対禁忌
小じわ・肌質全般フラクショナルレーザー/外用レチノイド(原典Q17・Q39)△ レーザー未搭載/外用対応可トレチノイン外用+針RF。ピーリング併用
出典:院内資料 01_ポテンツァ/19_エリシスセンス/16_ダーマペン

🚨 禁忌・要注意(臨床)

要注意

📚 出典

『美容皮膚Q&A』Q39・Q17・Q26/Baumann's Cosmetic Dermatology(レーザー章)/院内資料 01_ポテンツァ・19_エリシスセンス・16_ダーマペン

📖 関連Q

Q35 レーザーとは / Q37 ピコ秒レーザー / Q26 ニキビ痕 / Q17 シワ治療