RFは交流電流が組織を通過する際、組織固有のインピーダンス(電気抵抗)に応じてJoule熱(I²R)を生じる。熱は真皮コラーゲンの三重らせん構造を変性させ即時収縮を生じさせるとともに、線維芽細胞の活性化を介した遅発性のネオコラーゲネシス・コラーゲンリモデリングを誘導する。モノポーラRFは対極板(リターンパッド)との間に電流を流すため皮下深部まで到達しやすく、バイポーラ/マルチポーラRFは電極間の浅い経路に電流が限局し表皮側の熱負荷が相対的に増す。フラクショナル(針)RFは絶縁針・非絶縁針を組織内に穿刺し、狙った深さにのみ直接エネルギーを付与するため表皮を実質的にバイパスでき、Fitzpatrick高値の患者でも比較的安全に使用しやすいとされる。
| 機器 | 方式 | 主な狙い | 備考 |
|---|---|---|---|
| オリジオKiss | RF(面照射・モノポーラ的)+HIFU複合 | 肌のキメ・小ジワ・軽度たるみ(RF)/SMAS深部の引き締め(HIFU) | 2モードの併用で層別アプローチが可能 |
| ポテンツァ | 絶縁針マイクロニードルRF | S16=シワ・肝斑・ニキビ跡/S25=毛穴・赤み・小じわ/CP25=トータル美肌 | チップ交換で深度・パターンを変更 |
| エリシスセンス | マイクロニードルRF(金メッキニードル) | 1PIN=深いニキビ跡・強い赤み/25PIN=トーンアップ・毛穴・浅いニキビ跡/49PIN=広範囲たるみ・肌質 | ダブルショット・真空サクション機能。金属アレルギー患者にも配慮しやすい設計(資料記載) |
| オンダプロ | マイクロ波(RFではない) | 部分痩せ・セルライト・タイトニング | RFと混同して説明しないよう注意。作用機序は脂肪組織中の水分子への選択的加温とされる(資料記載の範囲) |
肝斑合併例では過度なエネルギー付与によるメラノサイト刺激・炎症後色素沈着の悪化リスクがあるため、教科書層(外用HQ+トラネキサム酸内服+遮光が土台)と臨床層(針RFは低出力・補助的位置づけで運用されることが多い)を分離して説明する(エビデンス層の分離)。
臨床実感の層として、ポテンツァ・エリシスセンス使い分けの実務的な判断軸:
| 相談 | 第一選択(出典付き) | 院内可否 | 院内対応 or 代替・紹介 |
|---|---|---|---|
| 顔全体・フェイスラインの引き締め | モノポーラRF/HIFU(原典Q43・Q20) | ✅ 対応可 | オリジオKiss(RF+HIFU)。SMAS層はウルトラセルZi |
| 毛穴・ニキビ跡・小じわ | 針RF/フラクショナルレーザー(原典Q43・Q26・Q39) | ✅ 対応可 | ポテンツァ(S25/S16)、エリシスセンス(25PIN/1PIN) |
| 肝斑合併の肌質底上げ | 外用HQ+トラネキサム酸内服+遮光が土台(原典Q5・Q48/49) | △ 針RFは補助のみ | 土台治療優先。低出力の針RFを補助的に、高出力は避ける |
| 部分痩せ・セルライト | 脂肪冷却/RF等の非外科的減脂(原典Q22・Q43) | ✅ マイクロ波で対応可(RF専用減脂機は資料になし) | オンダプロ。技術差を患者に正確に説明 |
Q42 近赤外線とは / Q20 たるみへの治療 / Q26 ニキビ痕への治療 / Q22 部分痩身 / Q39 フラクショナルレーザーとは